2013年1月17日~20日の会期日程にて米国フロリダ州タンパのキャンピングカーショー「2013 Florida RV SuperShow」と併せて開催された『第2回世界RV会議』へ、日本RV協会からは、福島 雅邦 会長、基調報告者として猪俣 慶喜 氏(株式会社ニートRV)が出席し、日本のキャンピングカー産業の現状と課題や将来的展望を述べるとともに、各国の活動状況の報告を受け、グローバルな視野に立った意見交換を行いました。
初回の2008年から久しぶりの会議となりましたが、リーマンショックや震災の影響後の日本におけるRVの情報を世界へ発信し、各国のRV団体との交流や情報交換が行うことができました。 今後も更に各国との情報の連携を深め、日本のRVの発展に活かして参ります。
参加国/基調報告者/役職
・欧州連合/Stéphane Cordeille/CEO of Thetford Corporation(European Caravan Federation)
・アメリカ/Richard Coon/President of the Recreation Vehicle Industry Association(RVIA-アメリカのRV協会)
・日本/Keiki Inomata/Director of Overseas Information of the Japan Recreational Vehicle Association(JRVA-日本RV協会)
・オーストラリア/Stuart Lamont/CEO of the Caravan, RV and Accommodation Industry of Australia(CRVA-オーストラリアのRV業界団体)
・南アフリカ/Keith Laing/Managing Director of Jurgens Ci (Leisure Industry Manufacturers Association)
・中国/Ye Shengji/Deputy Secretary general of China Association of Automobile Manufacturers(CAAM)
参加した国々は15カ国(6エリア)に及び、参加者はアメリカ112人、カナダ29人、中国25人、オーストラリア15人、ドイツ11人、日本3人、南アフリカ3人、オランダ2人、スロベニア2人、イタリア2人、イギリス2人、ベルギー2人、スウェーデン1人、ブラジル1人、フランス1人と、総勢211人に達しました。
南アフリカの販売台数は、トレーラーとモーターホームだけの数値ですが、同国ではほかにオフロードトレーラーという特殊なジャンルのRVが1万8,000台の生産台数を記録しています。
以上のような各エリアの実績に比べ、2011年の日本の総保有台数は7万5,600台。出荷台数は4,033台ですから、やはり欧米、オーストラリア、南アフリカなどと比較すると、まだまだ"発展途上国"といえそうですが、日本には軽キャンピングカーやマイクロバスをベースにしたバスコンなど、日本独自のジャンルのものがあり、各国の参加者の興味を引きました。
また、エコカーとして認知された乗用車をベースにしたキャンピングカーや軽キャンピングカーの存在などが、いま各国のビルダーが目指しているエコ志向やダウンサイジング志向に合致していると評価され、ひときわ高い注目を浴びました。
さらに、道の駅に開発される「RVパーク」のような日本独自の宿泊システムや、レベルの高い商業施設を擁した高速道路の新しいSA・PAなど、キャンピングカーライフを充実させるインフラ整備の話題も参加者たちの関心を集めました。